『……うん』
おお、聞こえてきた。相変わらずの声は綺麗だな。
『ちゃん……本当に?』
ん?この声はと同級生の日暮かごめとかいう女だな(俺のPROFILEから抜粋)よくと一緒にいる女で、もこいつには心を許してるみたいなんだよな。まぁ、俺は心優しい男だから彼女の交友関係には文句いわねぇーよ。それが男ってもんだろう?まぁ、に近寄る下心まるわかりの男はとりあえず端から死刑だけどな。俺優しい。
『本当に……大丈夫なの?』
何やら深刻そうな感じだ。かごめとか言う女は必要以上にを心配している。その役目は俺のだろうよ!と怒っても向こうには聞こえていないから意味はないか。
『大丈夫……。かごめちゃん、心配かけて、ごめんね』
どうやらは何かを悩んでいるらしい。正直、その女じゃなくて俺に相談しとほしい。だって俺達……付き合ってるだろう?あ、でもやっぱりなんだ。体についての悩みとかだったら女に相談したいか。そーだよな。もしかしたらの奴「蛮骨さんとの初エッチしたいんだけど、私初めてで……どうしよう……」とか言う相談かもしれねぇもんな。それは仕方ない。存分に相談しろ。そして、早く合体しようぜ。一万年前と二千年?から愛してる。
『ううん!いいの!でも、嫌なら嫌って、はっきり言いなよ!!』
『うん……。わかった』
嫌?は俺との初エッチが嫌なのか?あ〜違うな。あれだ。きっとは
『いざとなれば、警察に蛮骨さんを連れていこう!私手伝うから!』
『……うん!』
あ、やべ。今の会話聞いてなかったな。これ、録音式じゃないんだよ。もっと金だしていいのを買えばよかったな。でも、今の会話なんだったんだ?気になるな。
「あ!大兄貴!何してるんだよ?」
「ああ、蛇骨か」
「そんなところに隠れて何……って、それ、盗聴器か?」
「盗聴器?違うぜ、これは神が俺に与えてくれた俺とを繋ぐ運命の電波だ。ほら、お前邪魔だから向こういけ」